Saitama University Department of Liberal Arts Program in Cultural Anthropology

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カリキュラムのご紹介

 埼玉大学文化人類学コースでは、学生は授業・ゼミ・個人的な活動(先生・仲間とのコミュニケーション・読書など)を通じて様々な議論に触れることで、様々な学問的エッセンス(視点・方法論)を取り込み、最終的に自身の関心を現実のデータとの対応によって学問的なアウトプット(論文)として提出することが期待されます。

このページでは、そうした研究活動の一部である授業・ゼミについてご紹介します。

 

埼玉大学文化人類学コースでは、次の3つの点を重視してカリキュラムが組まれています。

・人間の生活を見るための基本的な視点を身につける

・多様な人間の生活の実態に触れ、世界の過去と現在を理解する

・人間の社会生活や文化を理論的に考察する

 

ここでは参考に、平成14年(2002)度のカリキュラムをご紹介します。

※平成15年度版は大学側から正式に発表があり次第、情報を載せます。以下はご参考としてご覧下さい。

 

(1) 専門基礎

専門基礎科目はすべて半年講義です。文化人類学コースでは、コース基礎演習と文化人類学基礎が選択必修です。

2年生までに文化人類学コースの専門基礎科目を8単位以上(つまり4科目以上)、

文化人類学コース以外の専門基礎科目を含めて全体で24単位以上(つまり12科目以上)取得しなければ履修計画に支障が出るので、十分注意してください。

文化人類学概論A(阿部年晴)  儀礼研究

人類文化史A(徳江佐和子)   古代アンデス研究

文化人類学理論A(三浦 敦)  経済と環境の人類学

物質文化論A(井口欣也)    物質文化研究

基礎演習A(阿部年晴)     人間とは何か

基礎演習B(加藤泰建)     (今年度は開講しない)

基礎演習C(三浦 敦)      開発研究

 

基本的視点の修得 (専門基礎科目)

文化人類学概論 人類文化史 文化人類学理論 物質文化論

コース基礎演習A コース基礎演習C

多様な生活を知る

民族誌 I・II 民族誌 III・IV

理論的に考察する

文化人類学 I 文化人類学 II 文化人類学 III

人間の生活への考察を深める

文化人類学演習 I  文化人類学演習 II 文化人類学演習 III 文化人類学演習 IV

演習(総合的な研究指導)

総合演習 I 総合演習 II 総合演習 III

卒論演習 卒業論文

(2) 専門科目

文化人類学講義、民族誌講義

いずれも選択必修ですが、理論や地域研究に片寄らないよう修得することが望まれます。

文化人類学T(田森雅一) 南アジア 人類学の諸理論

文化人類学U(近藤英俊) 西アフリカ 医療人類学

文化人類学V(井口欣也) 南アメリカ 物質文化

民族誌T・U(花渕馨也) 東アフリカ 憑依と社会

民族誌V・W(松前もゆる) 東ヨーロッパ 民族と社会変化

文化人類学演習

演習は、それぞれのテーマで実際に自分で調べて発表する授業です。

文化人類学演習T(阿部年晴) アフリカ 呪術研究

文化人類学演習U(長谷川悦夫) 中央アメリカ 古代マヤ研究

文化人類学演習V(三浦 敦) 日本 住まい

文化人類学演習W(井口欣也) 南アメリカ 古代アンデス研究

文化人類学総合演習

総合演習は、各々の学生の自分の関心に沿った自由な発表と、それをめぐる討論を通して、文化人類学の考え方を学ぶことを目標にしています。ですから、自分なりの問題関心を持ち、自分の問題に閉じこもらない開かれた態度で参加することが必要です。

総合演習T(井口欣也) 学部2年生対象

総合演習U(三浦 敦) 学部3年生対象

総合演習V(阿部年晴) 学部4年生対象

卒業論文演習

卒業論文を提出しようとする4年生以上の学生が取得する科目です。必修の科目であるばかりでなく、良い卒業論文を書くためには不可欠な科目です。

毎年、卒業間際になり、取得単位が規定に満たないために卒業ができない学生がいます。このような理由で卒業を逃すのはとてもつまらないことですので、単位の取得には十分気をつけてください。特に、共通教育の外国語は単位取得が複雑ですので、再確認して下さい。