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コンセプト 社会心理学の重要なトピックを1つ選び、そのトピックに対する理解を深めます。今期の演習では「暴力(社会心理学では「攻撃」)」を扱います。 攻撃は人間行動ないし人間社会の重要な一側面です。攻撃には戦争のような「合理的選択」に基づくものから、いじめのような「不合理」なものまであります。(社会)心理学の中で、攻撃は古くは「フラストレーション−攻撃」説、後年は「マスメディアの効果」などとして、重要なテーマであり続けました。しかし従来は「攻撃を誘発する要因は何か?」という点に議論が集中してきたと思います。より根本的な問題は、攻撃はなぜ人間社会の不可避の側面として存在し続けているか、という点でしょう。その点で最近の進化心理学は興味ある視点を提供していると思います。 この演習では、社会心理学の攻撃研究のアウトラインを把握するとともに、進化心理学の視点を学ぶ予定です。 |
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何時、何処で 2000年 前期 水曜 7・8時限(14:20-15:50) 教養学部棟 301番教室(3階) |
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コンテンツ 1.攻撃研究の概説 テキスト講読と講義により攻撃研究の大まかな流れを把握します。 2.進化心理学の視点 『人が人を殺すとき』を読み、進化心理学の視点を考察します。 3.マスコミの影響 もはや古典となったマスコミの影響説に関する論文を講読します。 4.「いじめ」の把握 学校における「いじめ」のデータを調べ、「いじめ」を攻撃の視点で考察します。 |
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ポリシー 「講読−討論」形式の演習にします。難易度は教養学部の演習の標準に設定します。受講者は指定した文献を読んで授業に臨みます。成績は出席(25%)、討論への参加(25%)、期末レポートの評価(50%)によります。 1.出席・参加の評価方式:1回の授業につき次のポイントを加算して行く。 3ポイント − 授業で報告するか、3回以上発言する。 2ポイント − 授業で2回発言する。 1ポイント − 授業で1回発言する。 0ポイント − 欠席 −1ポイント − 授業に出席するも発言しない。 出席・参加の各受講者の点数は、50点 × 獲得ポイント総数/(授業回数×2) とします。 2.期末レポートの評価方式 c-1. レポート課題の中身は5月中旬までに話し合いで決める。提出は7月末である。 c-2. レポートの評価基準は以下である。 ・テーマ設定の面白さ ・文献、資料をどの程度参照しているか ・文章が望ましい書式にしたがっているか(「望ましい書式」は後に伝える。) |
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教材 Baron, R.A. & Byrne, D. (1994) Social Psychology. Boston: Allyn & Bacon.(Chap.11) デイリー&ウィルソン (1999) 『人が人を殺すとき』、新思索社. 森田洋司・他(編) (1999) 『日本のいじめ:予防・対応に生かすデータ集』、金子書房. |
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