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 行動研究法T(授業科目番号:13105)

コンセプト
 行動科学・社会科学のための研究法入門。この授業のコンセプトは社会学や社会心理学を学ぶための必須の道具(Nuts and Bolts)を提供することです。
 行動研究法とは「行動科学・社会科学のための研究法入門(Introduction to Research Methods for the Behavioral and Social Sciences)」の略(のつもり)です。行動科学(心理学、社会学、文化・社会人類学、・・・)および社会科学 の、主に経験的な研究法を説明します。行動科学・社会科学の諸領域の研究法は見かけ以上に類似している点に注意して下さい。この授業の内容は行動科学、社会科学のほとんどの領域で適用できます。ただし私(高木英至)が担当するので、中身は社会心理学を中心に組み立てることになります。(1) いかにしてデータを得るか、(2) データ をどう扱うか、が講義の焦点です。
何時、何処で
 2001年 前期 月曜 3・4時限(10:20-11:50)
 教養学部棟 23番教室(2階)
コンテンツ
A.研究法の基礎概念
「研究のサイクル」、因果関係、理論構成、「仮説検定」などの考え方を説明します。
B.研究法の種類と特質
データを得る主な方法を概説します:「既存のデータの利用(archival research)」、「内容分析」、「観察」、「実験」、「面接」、「調査(survey method)」。方法ごとに基本原則、利点、限界を議論します。
C.測定法
「基礎統計量(相関係数など)」の概説。データ測定の尺度(質的データと量的データ)。態度測定や性格検査でよく使う測定法。データの信頼性。データの妥当性。
D.統計の基礎
分散分析とF検定。時間があれば、クロス表分析、因子分析を解説します。
ポリシー(2001/04/15 書き換え)
次のように授業を進めます。
・演習形式で行う。
・5月に学生(私の「社会心理学入門」の出席者)対象の調査をし、そのデータを分析する作業を取り入れる。
 授業中に次回の内容に対応したテキストの範囲を指定します。受講者には指定したテキストの範囲に目を通しておくことを求めます。授業中の小テスト、ないし宿題レポートの合計点で成績を決めます。
教材
テキスト:末永俊郎(編) 『社会心理学研究入門』 東京大学出版会
参考書:田畑吉雄 『やさしい統計学』 現代数学社
     東京大学教養学部統計学教室(編) 『統計学入門』 東京大学出版会
     レイブ、マーチ 『社会科学のためのモデル入門』 ハーベスト社
     Salkind, N.J. (2000) Exploring Research (4th edition). Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall.

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