そう言うと怒る人がいるかも知れない。が、腹蔵なく言えば、この数年間、学生がいろんな意味でよろしくない、と私は感じていた。 しかし今年はいいんじゃない、と感じたのは6月4日の「社会心理学入門」(出席者はほとんど1年生)の試験(小テスト)のときである。 例年であると、怪しそうな学生が固まって着席し、動こうとしない。どう見てもカンニングしている。カンニングしているらしい、と分かっても、その先の措置をとることは難しいので、カンニングしていそうな人たちのそばに頻繁に行って監視していなければならなかった。が、今年はそのようなことは必要ない、と感じた。むろん学生数が多いとカンニングする人は、多少はいるだろう。実際、「多少」なら仕方ない。問題はあまりに多くなるときである。 そう考えてみれば、今年は授業中のザワつきがここ数年の経験より少ない。 本日の試験の答案を眺めた。300人分あるのですぐには採点できない。が、眺めてみて割とできていると感じる。少なくとも、とんでもない答案がほとんどない。 何か別の要因があるのかも知れないけれど、1つの仮説は、今年の1年生はこの数年間の1年生より真面目な学生だ、というものである。この仮説が当っていてくれれば有り難い。 |