この授業の進め方について、現在(2001/09/03)、次のように考えています。 1.覚悟がない人は出席しても意味がない。 この授業は統計の入門です。特別のことをする訳ではありません。(日本以外の?)世界中どこでも、心理学、社会学、人類学…を大学で学ぶ学生はこの授業の内容の授業を受けているはずです。ただ、最近は、特に「ゆとり教育」以後、学生さんはこの授業のような「反復学習を要する」内容を受け付けなくなりました。この授業に耐えられるのは、現状では残念ながら皆さんの一部です。ですから、「覚悟」がある人だけ出るようにしてください。2、3人の学生が出席してくれれば十分と思っています。 ただ、この授業で扱うことは、皆さんが大学で学ぶことの中で最も意味のある知識になると思います。 2.正攻法で授業をする。 統計の入門の授業には少なくとも2つの進め方があります。第1は「正攻法」であり、第2は「搦め手」から攻める方法です。どちらをとるかによってテキストも異なってきます。 正攻法をとるとすればテキストは次のようなものになります。 @田畑吉雄 『やさしい統計学』 現代数学社 A東京大学教養学部統計学教室(編) 『統計学入門』 東京大学出版会 @は例年使っていたテキストで、「正攻法」の統計入門のテキストとしては最も易しい内容です。Aは@に比べればやや高度です。昨年度は出席者の圧倒的希望によってAをテキストに選びました。が、後になって出席者は難し過ぎるという反応を示しました。 第2の搦め手戦法とは、統計の重要なトピックを中心に統計を教えるというやり方です。搦め手から行くとすれば、例えば次のようなテキストがあります。 B佐伯胖・松原望 『実践としての統計学』 東京大学出版会 \2,600 このBもよく書けたテキストです。 今回の授業では正攻法で行くか搦め手から行くか、と考えてみました。結局、正攻法しかないだろうと思います。Bはよく書けたテキストですが、この本の中身が良いと思える人は、既に1度統計学を学んだ人だと思えるからです。 3.授業は次のように進める。 この授業は次のように進めるものと、現在想定しています。 ・テキストは@にする。むろん出席者がAでよいならAにします。 ・2、3人の出席者を相手に、高木の研究室で授業をする。学生数は少ないはずなので高木の研究室がよいと思っています。普通の教室では、学生の着席地点と黒板とが遠くなってしまって、いつも不便だと感じています。 |
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