概要:社会心理学入門A(a)

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コンセプト
 社会心理学の入門講義。社会心理学とは、対人的な場面における人間の思考(認知)、感情、行動を研究する分野です。常識的な意味での「人の心の動き」は、多くの場合、社会心理学の範囲に入ります。この授業では社会心理学の基礎知識を対人関係を中心に概説します。「共通教育科目」&「教養学部基礎科目」なので、社会心理学を専攻するつもりのない学生に理解できるように配慮します。
何時、何処で
 2003年 前期 月曜 7・8時限(14:20-15:50) 4月14日(月曜)から
 教室:決まり次第記載します(昨年はA204(共通教育A棟)でした)
コンテンツ
A.人は誰を好きになるか?:「好き(Liking)」という感情を社会心理学では「対人魅力」と呼びます。対人魅力とは何か、人はどのような人を好きになるか、評価、態度類似性、外見的魅力や条件づけ原則などが好意に及ぼす影響、恋愛とはいかなる感情か、恋愛のタイプ(Love Styles)、人は誰に恋愛の感情を抱くか、などのトピックを扱います。
B.人は人をどう認識するか?:対人的場面での人の思考(社会的認知)を議論します。人は相手の顔から何を読みとるか、人の印象はどのようにできるか、対人認知や自己認知にはどのような歪みが生じるか、内輪びいき傾向はなぜ生じるか、などのトピックを扱います。
C.対人関係のしくみ:相互的な協力はいかにして可能になるか、対人関係を支配するバランス原則、愛や憎しみがなぜ生まれるか、などのトピックについて説明します。
 この授業は入門的講義であり、より詳しい内容は「社会心理学入門A(前期、高木)」、「社会心理学特殊講義T(前期、風間)」、「社会心理学特殊講義U(後期、北村)」、「社会心理学特殊講義V(前期集中、杉浦)」、社会心理学演習で扱います。
  この授業と平行して「社会心理学入門b(共通教育広域科目、北村、水曜3・4)」も開設されます。広域科目での履修希望者は、必要に応じて「入門b」の方を履修すること。
ポリシー
「広く浅く何となく」がこの授業のポリシーです。「社会心理学ってどんな話か?」が分かる人をなるべく多くしようと考えています。たぶん受講者の制限はしないでしょう。内容(A、B、C)ごとに小テストを行います。成績評価は小テストの合計点によります。試験は主にクイズ形式です。
教材
[テキスト] テキストは使いません。授業では(ほぼ)毎回プリントを配ります。
[参考文献]
 『社会心理学小辞典』有斐閣
 松井豊『恋ごころの科学』サイエンス社
 デイリー&ウィルソン『人が人を殺すとき』新思索社、など。
その他、必要に応じて参考文献を授業中に指示します。指示がない場合は教官(高木英至)に問い合わせて下さい。