<社会心理学入門、2000.6.5>                          
  1. 社会心理学入門A(a)
2000.6.5

高木英至

B. 人は人をどう認識するか?(社会的認知)

B.1 対人認知

B.1.1. ノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)の重要性

印象の好意性:バーバル・コミュニケーション(話の内容)よりノンバーバル・コミュニケーション(声の 調子、表情)が重要、とする説がある。

(1) 姿勢や表情は一定の感情を伝える。(図、右頁)

(2)「顔」の重要性:人は新生児のときから人の顔に注目する。

  顔面表情から相手の感情を判断する。

  判断の手がかり − 目 > 口 > 鼻

  顔の上部−驚き、恐れ  顔の下部−快

(3)「目」の重要性

 好意をもつ者同士 − eye-contact が頻繁

 注視(gazing) − 「相手に注目している」というシグナル、好意のしるし

   例外:staring(連続的、無条件的注視) − 敵意、攻撃性を表す。

 瞳孔 − 興味がある対象を見ると瞳孔が大きくなる。

        瞳孔が大きい人を好意的に認知する。

  例(下図): 瞳孔が大きい女性 − 「女性的」、「かわいい」、と認知

瞳孔が小さい女性 − 「冷たい」、「利己的」、と認知

[以上]