高木英至
B. 人は人をどう認識するか?(社会的認知)
B.1 対人認知
B.1.1. ノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)の重要性
印象の好意性:バーバル・コミュニケーション(話の内容)よりノンバーバル・コミュニケーション(声の 調子、表情)が重要、とする説がある。
(1) 姿勢や表情は一定の感情を伝える。(図、右頁)
(2)「顔」の重要性:人は新生児のときから人の顔に注目する。
顔面表情から相手の感情を判断する。
判断の手がかり − 目 > 口 > 鼻
顔の上部−驚き、恐れ 顔の下部−快
(3)「目」の重要性
好意をもつ者同士 − eye-contact が頻繁
注視(gazing) − 「相手に注目している」というシグナル、好意のしるし
例外:staring(連続的、無条件的注視) − 敵意、攻撃性を表す。
瞳孔 − 興味がある対象を見ると瞳孔が大きくなる。
瞳孔が大きい人を好意的に認知する。
例(下図): 瞳孔が大きい女性 − 「女性的」、「かわいい」、と認知
瞳孔が小さい女性 − 「冷たい」、「利己的」、と認知
[以上]