わたしたちの合宿

8時間くらいのペースにしませんか?

埼玉大学教養学部現代社会学コース3年 河野 明

 

 この3日間のゼミ合宿で,僕たちはたくさんのことを学んだ.人間がんばれば,いちんち11時間の勉強スケジュールだって飲酒抜きで乗り切れるってことや,文献の書きかたはすごく難しいってこと.でも,やっぱり,僕らの福岡先生がとってもすごい先生なんだってこと,これが一番だ.

 前々からいろいろと先生の伝説はあったんだ.結婚後の姓を,奥さんとじゃんけんで決めようとしたとか,講演の時には観客を笑わすことしか考えてないとか,いろいろ.そしてもちろん,今回も先生は見せてくれた.

 日独交流演奏会のために,ちょうど渡日してセミナー・ハウスに泊まってたドイツの人たちに,ゼミの留学生の英語を通訳に,先生はこうスピーチしたんだ.

 「私はこのセミナー・ハウスを過去7年間,春と夏にゼミ合宿で使っていますが,夕食にコーヒーとケーキが出たのは,きょうが初めてです.みなさん,それだけでも,みなさんに出会えたことを,私はとてもうれしく思います!」

 やってくれたぜ,先生.ドイツ人を一発吹かしてやるなんて!!! ナチスジョークも真っ青だ!!! っていうか,なんでもアリだ.学生のレポートの中身だって,長野五輪から大学改革からアルコール依存症の自助グループから笑いの研究まで,やっぱなんでもアリ.ありがとう先生,先生のおかげで,1000字くらいじゃとても書ききれないたくさんの思い出ができたよ.先生がいる埼玉大学教養学部現代社会学コース(次年度受験希望者募集中)に入れて,とってもよかった.

 だから先生,せめて来年からはいちんち8時間くらいのペースにしませんか?

 やっぱダメっすかね? なんてね! マジです!! あとケーキおいしかったです!!! 来年もよろしくお願いします!!!

 

【財団法人 大学セミナー・ハウス広報誌『セミナー・ハウス』No.1561999.789), 10ページ.なお,この「1999年夏福岡ゼミ合宿」は,199993日から5日におこなわれた.】