初修外国語を学ぶ


 英語以外の外国語
 埼玉大学ではすべての学部のみなさんに英語以外の外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、韓国語)を学習する機会が開かれています。これらの外国語を「初修外国語」と呼ぶことにします。

 知を拓く新たな学び
 みなさんの多くは大学入学までに外国語として英語を学習してきたと思います。英語は世界標準的な外国語であり、その英語を運用する力を伸ばすことは今後も必要なことです。しかし日本の大学生はもともと、大学に入学すると新たな外国語を初修外国語として学ぶのが常でした。初修外国語を学ぶことは大学進学という人生の区切りを象徴する体験であるとともに、大学生としての誇りでもありました。
 新たな外国語を学べば、みなさんのコミュニケーションの機会は飛躍的に拡大します。が、それだけではありません。外国語を学ぶことは、その言語を使う人々の世界と文化的な資産を理解し、その地域の人々と感覚を共有し、その地域の人々への尊敬と愛情を育む契機となります。今までにない知の営み、今までにない感性、今までにない世界をもう一つ獲得することを意味します。そこにはまた、自分と自国文化の再発見があります。
 新たな外国語を学ぶことで、あなたが住む世界を広げ、共有できる世界観、愛することができる美しさ、感じることができる人々の息づかいを手に入れることができるのです。
 大学生としての学びを、新たな外国語を学ぶことから始めてみませんか?

 初修外国語授業の構成
 教養教育において、主として1、2年次向けの初修外国語の授業が開設されています。1年次の授業にはTが、2年次の授業にはUが、授業名についています。T、Uの授業とも前期の授業(Ta、Ua)と後期の授業(Tb、Ub)があります。
 Tの授業では、それぞれの外国語を学ぶための基礎、つまり文字、発音、文法、会話表現、社会事情などを扱います。授業の力点に応じて、文法、文化事情、会話などを授業名に表記しています。なるべく(文法)がついた授業を一つ含めて履修してください。なお、Ta、Tbについては、同一教員が担当する授業を受けることが原則です。
 Uの授業はTa、Tbを履修した人向けの授業です。リーディングを中心とした授業や会話を中心にした授業があります。シラバスで授業内容を確認し、希望に合った授業を選択してください。