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フランス語を話すのはフランス人だけではありません。スイス、ベルギー、カナダ、アフリカの西部から北部にかけて、カリブ海やインド洋諸島など、フランス語は世界中のいたるところで使用されています。また、レストラン、メニュー、シェフ、タルト、ミルフィーユ、オーデコロン、オードトワレなどはみなフランス語ですし、people, person, face, dress, blueなどはフランス語が英語になったものです。フランス語は世界の言語の中に入り込んでいます。フランスを習得するということは、文字通り自らの世界を広げるということです。そのために日本を離れる必要はありません。インターネットでフランスの新聞を読んだり、フランスのラジオを聴いたりすると、同じ出来事が、日本やアメリカとは異なった視点からながめられていることがよくわかります。そして、自分たちのことや日本のことを少し客観的に見ることができるようになります。また、フランス語圏には膨大な文化のストックがあります。フランス語ができるということは、それらの財宝を享受するパスポートを持っているということでもあります。フランス語を理解する人は、精神的に豊かな人生を送ることができるかもしれません。もしかすると、少し理屈っぽくて、皮肉が好きな人間になるかもしれませんが…。
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