
日本と交流が進む韓国 |
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韓流という言葉とともに韓国の文化や風物は私たちに身近なものとなりました。Wカップ日韓共催を境に日韓の経済、文化、スポーツなどの交流が盛んになりました。「日韓併合」百年となる2010年。さらなる人びとの交流により、隣人として信頼しあえる友誼をはぐくんでいく、その主役を担えるのは、あなたです。
身近なのになぜか不思議に映る韓国。この隣国をよりよく理解するために。韓国語を学んでみませんか! |
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韓国語を学ぶ なぜ? |
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なぜ韓国語を習うの、と聞かれたら、どう答えますか。以前は、「在日朝鮮人」「在日韓国人」の社会的差別問題をはじめとして歴史認識問題などもあり、一般の人々の中に韓国語を学習する人は、本当に稀でした。2002年の日韓ワールドカップ共催を境にして、両国間の多くの人々の往来や経済、文化、スポーツなどの交流が大幅に増え、相互認識にも変化が見え始めました。韓流ブームはそのあらわれといえましょう。両国間の人々の交流は、これからさらに盛んに、そして豊かになっていくに違いありません。なぜならば、最も近い隣国だからです。
「日韓併合」百年となる2010年。歴史の例を引くまでもなく、交流がより盛んになればなるほど、むしろより複雑な問題がより多く発生する可能性が高いのではないか、と推測されます。いまの出来事が未来の歴史となるのですから、あなたの踏み出す韓国語学習の第一歩は、日本の新たな未来を開いていくための第一歩にもなるはずです。
新しい歴史をともに開いていく韓国の友たちをより多く作るためにも、その言葉の学習は必須のものであります。自分の教養が他人によっても培われるように、より幅広く深い、そして温かい自分の良識の涵養のために隣国文化理解は重要な要素になります。その出発を韓国語とともに試みてみませんか。そして、姉妹校の高麗大学校への派遣留学にも挑戦しましょう。留学は、自分の中の新たな世界を発見するきっかけにもなる人生の重要な経験になります。
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韓国語はどういう言葉? |
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仏国寺 |
日本語と語順が同じであることだけでも、韓国語は親しみやすい言語です。カマ(釜)、ムラ(村)、ゴオリ(郡)、トウゲ(峠)などは、類似の発音のほぼ同じ意味の韓国語があります。また、カナに酷似した符号が漢文読解のしるべとして18世紀まで使われていたことは、あまりに知られていないことでしょう。日本漢語の多くが韓国語にもあり、その発音の類似性も韓国語学習に大いに役に立ちます。これらは、隣国であるゆえにある文化交流の痕跡といえます。
一方、ハングルと呼ばれる文字は、15世紀に創られ、世界のさまざまな文字の中では非常に若い文字に属します。子音14と母音10の記号があって、子音・母音の組み合わせ、子音・母音・子音の組み合わせによって一音を表す一字ができ上がります。さらに複子音と複母音があって数え切れないほどの音を字に表すことができる正確な表音文字です。ちょうど英語の発音符号のようなものです。若い文字であるだけに科学的、合理的な性質を備えていて、学習の面白さも感じることができると思います。
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なぜ「韓国語」なの? |
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韓国語、朝鮮語、ハングル、コリア語などの呼び方が使われていますが、本学では、韓国語と呼ぶことにしています。それは、多くの日本人が接する人の大部分が韓国の人であり、その韓国人は、自分の言葉を韓国語と呼んでいるという理由からです。もし韓国人が日本人から朝鮮語と聞いたら、「朝鮮語学会事件」を連想するなど、日本に朝鮮と呼ばれた植民地時代を思い出します。朝鮮語という言葉には、意図もせずに誤解を与える恐れも多くあるのです。韓国語としたのは、決して朝鮮人民共和国を無視したからではありません。
使われている子音と母音の文字は、南でも北でも同じであり、中国の朝鮮族も、ロシアをはじめとした独立国家連合(旧ソ連)の高麗人も同じ文字を使っています。ただ、言葉の約束、すなわち語法や文法に多少の相違があるのみです。その違いをふまえて、本学では、韓国語を中心にして学習しています。
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韓国語T、Uの授業 |
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韓国語Tは、(文法)2クラスと(文化事情)1クラスが開講されます。
韓国語T(文法)においては、韓国語習得のための発音とともに初歩的文法・文型を中心にして韓国語を学習してゆきます。韓国語T(文化事情)においては、韓国語のコミュニケーションの基礎となる、文化的・歴史的あるいは生活習慣などに関する知識を身につけるだけではなく、生活の各場面で必要となる基礎的会話表現を身につけたり、韓国語表現力を身につける授業を行います。
韓国語Uでは、韓国語Tの学習に引き続き、中級程度の読解・作文・会話能力を身につけます。韓国語会話T・Uと韓国語作文T・Uを同時に履修すれば、上級程度の語学能力を身につけることも可能です。
韓国語T、U 時間割 → Webシラバスで次のように指定してご覧になってください。
開講年度:「2010」
開講学部:「全学教育・学生支援機構」
科目名検索:「韓国語」
下にある「検索」のボタンをクリックする
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T、Uを超えて韓国語を学ぶ |
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【教養学部 日本・アジア専修課程】
(以下は今年度開設の授業です。詳しくは Webシラバスでご覧ください。)
韓国語
韓国語会話U(F53031/L56552) 後期、月7〜8
韓国語作文T(F53041/L56561) 前期、月7〜8
韓国文化
韓国文化概説A(F51051/L51051) 前期、水 3〜4
韓国文化概説B(F51052/L51052) 前期、月11〜12
韓国文化研究法(F52051/L52061) 前期、月5〜6
韓国文化特殊講義T(F55101/L54121) 前期、火3〜4
韓国文化特殊講義U(F55102/L54122) 後期、火3〜4
韓国文化原典講義(F55502/L55041) 後期、月5〜6
韓国文化演習T(F56091/L56115) 前期、水7〜8
韓国文化演習U(F56092/L56116) 後期、水7〜8
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韓国文化関連の研究室 |
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【教養学部・東アジア文化】
権 純哲(教養学部、教授、韓国思想史)
研究室:教育機構棟3階、電話(電文):(048)858-3053
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