活動の背景
本プロジェクトは、モンゴル国の首都ウランバートル市の郊外にある、ゲル地区と呼ばれる住宅不良地区の環境改善を、家庭菜園のプロモートを通じて推進しようと言うものです。
住宅不良地区であるゲル地区は、都市への人口集中と、2002年に始まった土地の無償払い下げの結果、地方からやって来た人々がインフラの整わない地域に次々とゲル(遊牧民社会であるモンゴル特有の移動式住居)を持ち込んで住み始めた地区です。その後、ゲルではなく通常の住居も作られて行きました。
インフラも未整備な上に計画性のない無秩序な住居建設の結果、ゲル地区の生活環境は必ずしも望ましいものではなく、また、ゲル地区住民の経済的地位もウランバートル市の集合住宅居住者に比べれば低いと言われています。
活動の目的
このようなゲル地区の住環境の改善に向けて、本プロジェクトでは、ゲル地区の住民たちと広い敷地を利用した家庭菜園を作るほか、学校での栽培教育に取り組むことなどを、当面の目的としています。