04/04/03更新
大久保ものがたりWEB 大久保・工場・物語

◆埼玉大学周辺の工場
 
 〈工場の集まっているところ〉
 埼玉大学の周辺では、特に工場が集まっているところがいくつかあり、そしてそれぞれに違った傾向があるのが分かります。
 国道17号「新大宮バイパス」沿いは広い展示場と隣接しているもの。鴨川沿いは大きな化学プラントを中心に。流通センター付近は食品工場や倉庫、印刷会社が集まっています。新六間道路や新開(しびらき)通り沿いにもびっしりと大小の工場が並んでいますし、桜区役所の隣には、13の工場を集めた「浦和工業団地」があります。ここには世界規模のシェアを持つ部品メーカーや、旧浦和市内の資源回収を委託されているリサイクル業者など、個性に富んだ顔ぶれが揃っています。
 また見逃せないのが、大学から「新大宮バイパス」にかけての栄和地区です。比較的小さな工場が住宅街の中にとけ込み、多彩な業種が分布しています。なぜこんなにも民家と近接しているのか? 家々が近いことのメリットとは? だからこその不都合と、それを乗り切る知恵とは?
 そんな工場をいくつかたずね歩きました。
 
 〈どんな工場が…?〉


 実際に歩いてみると、いろいろな業種の工場があることが分かりました。生活に密着したものから、あまりなじみのないものまで、さまざまです。
 ざっと挙げていくと…、木工、アルミ、ねじ、塗装、ネオン、電気、水道、印刷、マネキン、建築、バイク、自動車鈑金、クリーニング、他にもイベント用の看板やモニュメントを造る工場も。

 なかでもとりわけ目に付いたのが、自動車関連の事業所です。しかもせまい地域に販売店から、点検・車検・修理工場、果ては解体工場までひととおり揃っているのも魅力(?)です。
 自動車工場は匂いや音が気になるという方も多く、住宅から敬遠されがち。どうしてここにはこんなにもたくさんの自動車工場が住宅と共存しているのでしょうか?
 今回、この疑問を追跡するべく、ターゲットを自動車工場に絞って調査を進めることにしました。

 



▲ 大久保・栄和地区の「新六間道路」
道路に沿って、工場が建ち並ぶ


   

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