☆重要文化的景観とは
文化的景観とは、2004年に文化財の新しい類型として加えられ、
文化財保護法には「地域における人々の生活又は生業及び当該
風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解
のために欠くことのできないもの」と規定されています。
平成19年12月1日現在では、次の4ヶ所が選定されています。
名 称 |
所 在 地 |
選定年月日 |
近江八幡の水郷 |
滋賀県
近江八幡市 |
平成18年1月26日 |
一関本寺の農村景観 |
岩手県
一関市 |
平成18年7月28日 |
アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観 |
北海道
沙流郡平取町 |
平成19年7月26日 |
遊子水荷浦の段畑 |
愛媛県
宇和島市 |
平成19年7月26日 |
これまでの文化財と異なる点は、絵画や工芸品のような「物」では
なく、「景観」という非常に範囲の広いもので、季節や時代の流れに
よって常に変わり続けていくものであるということです。また、生活、生
業、風土などどこかに人間が関わって作り上げられた風景だという点
にも特徴があります。
現在、野火止用水は、農林水産業に関連する文化的景観の中で全
国180ヶ所の重要地域に選ばれており、文化的景観の中でも特に重
要と認められるものが選定される重要文化的景観にむけて作業が進
められています。