1998年度人文地理学実習I 概要

時間:月曜9・10時限(通年) 単位:2単位
 

授業の内容について】                                          │
 卒業論文作成に必要な知識と手法を習得することを目的とする。とりわけ、地理情報の取り扱い方、すなわち、文献・統計の検索、地図の利用、統計資料の整理と地図化、多変量解析などを身につける。こうした一連の作業は、コンピュータを用いて行われる。

【スケジュール】         
1.導入  実習の概要
2.地理情報の収集(1):文献の所在と検索  地理学と関連分野の文献目録、検索方法、大学内図書館の見学、オンライン検索の実際、文献データベースの作成
3. 地理情報の収集(2):統計・資料の検索と収集 主要な統計の種類、検索方法、埼玉県庁、図書館、文書館の見学、統計データベースの作成
4. 地理情報の収集(3):地図・空中写真の種類と利用法  地図の種類と見方、地図の分析手法、地図センターの見学、デジタイザーによる地図データの入力
5. 地理情報の収集(4):野外調査の基礎  アンケート調査、土地利用調査
6.地理情報の分析と結果の表現(1):統計・資料の図的表現  データの種類と適切なグラフ・主題図の表現
7.地理情報の分析と結果の表現(2):地理学における統計解析と空間分析の種類と意味
8.地理情報の分析と結果の表現(3):地域的偏りをはかる 特化係数、ローレンツ曲線
9.地理情報の分析と結果の表現(4):要素間の関連をさぐる 相関分析、回帰分析
10.地理情報の分析と結果の表現(5):多数の指標をまとめあげる 修正ウィーバー法、主成分分析
11.地理情報の分析と結果の表現(6):似たもの同士をひとくくりにする クラスター分析
12.地理情報の分析と結果の表現(7):分布の型を把握する バッファリング、可変クランプ法
13.地理情報の分析と結果の表現(8):地図上で要素間の関連をさぐる レイヤー

【テキスト・参考文献】                                        
テキストは特に定めない。参考文献は適宜紹介する。

【成績評価の方法】                                            
出席状況と課題の提出状況。とくに出席状況を重視する。

【その他】                    
 見学は、土曜日など正規の時間以外に行う。パソコンを活用する。その利用方法をはじめとして、1度欠席すると、後の実習に追いつくことは困難であり、また、他の受講者の迷惑にもなるので、欠席は極力さけること。