考察
実際の授業内容がシラバスと食い違わない限り、学生は自らの関心に従って授業を選択するため、「授業がカヴァーする範囲」に対する評価では授業間の差はあまり出ないだろう。
しかし他の「授業の内容に対する評価」項目(例:内容の面白さ、内容の分かり易さ)については、意欲・能力のある学生が集まるかどうかで授業の評価が決まる傾向が生じるだろう。意欲・能力の高い学生を select する授業では、それらの評価項目での評価が高まるだろう。
「授業進度に対する評価」や「授業環境に対する評価」(黒板の読み易さ、他の学生の勉学態度)といった評価項目では、どのような学生が集まるかよりも、教官の個性、もしくは受講生のサイズそのものに授業の評価が依存することになるだろう。受講者の多い授業では、少なくとも「授業環境に対する評価」は低下するだろう。