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基本データ
社会心理学[(応用社会心理学)
  〜 社会科学の基礎をモデルで理解する

2単位
前期、水曜、9・10(16:00-17:30)
4月12日(水曜)から
教室は決まり次第掲載します
 内容
次の事項について講義する。それぞれの事項について2時間程度を充てる。

1.社会科学におけるモデル入門
2.選択と交換:無差別曲線、ボックスダイアグラム
3.市場のモデル:完全競争市場、独占市場、寡占市場
4.宗教行動のモデル:社会が世俗化するとカルト宗教が生まれる?
5.投票−政治のモデル:Median voter、選挙制度
6.限界質量モデル:何がいかに流行するのか?
7.進化のモデル:進化心理学はいかに予測を立てるのか?
8.社会的ディレンマのモデル:環境を保全し公共財を確立する道はあるのか?

 ポリシー
原則としてこの授業は講義形式である。しかし授業の様態は出席者数によって異なることがある。
 次の方法で点数を合計し、成績をつける。
 1.出席点:50%
 2.期末レポート:50%
 コンセプト
 Science はどんな領域であろうと(つまり「理系」であろうと「文系」であろうと)、個々の事象を記録することが目的ではない。事象を「説明」する背後の原則を見出すことが目的である。説明を課題とするのは「理論」であるが、異なった理論が適用可能だと認識するときには「理論」ではなく「モデル」という言葉を使う。Science を追求する場合に重要な素養の一つが、そのモデルを運用する能力だといえる。
 次の教育効果を目指す。
・社会科学における代表的な理論モデルを学ぶ
・社会科学の基盤となるモデルの運用能力を涵養する

なお、この授業は高校生向け講座として開放している。
 教材
テキストは指定しない。
1.次の本がこの授業の目的に適した本である。この講義案内を書いている12月時点では本屋で入手できないが、授業が始まる頃には改訂版が出ると出版社が伝えている。
レイヴ、マーチ 『社会科学のためのモデル入門』、佐藤嘉倫・大澤定順・都筑一治(訳)、ハーベスト社(Lave, C.A. & March, J.G. (1975) An introduction to the models in the social sciences. New York: Harper & Row.) 

2.授業で扱う個別のモデルについての文献は、授業で紹介する。例えば次の本である。
デイリー&ウィルソン (1999) 『人が人を殺すとき』 新思索社 (Daly, M. & Wilson, M. (1988) Homicide. New York: Aldine.)

ただし個別のモデルの文献については、期末レポートで取り上げる場合を除けば、読むことは求めない。
 注意事項
平成15年度以前に入学した学生は、コース所属にかかわらず、この授業の単位は「その他の教養学部の授業」にカウントされる。卒業単位の中には含めることができるが、現代社会学コースの学生が現代社会学コースの単位とすることはできない。
この授業に関する予定、予定変更、連絡、授業プリントの閲覧・ダウンロードはこの高木のホームページに記載する。