Top > 授業 > 社会心理学実習
問合せ メール 戻る
Top   概要   予定と記録   配布資料  
基本データ
社会心理学実習
標準履修年次:2年次
2単位
前期、月曜、1・2〜3・4、21番教室
キーワード:社会心理学、行動科学、仮説、推測統計、測定法、実験、調査、観察、シミュレーションとゲーミング
講義番号:L22065/L12251
(所属専修によって講義番号が異なるので注意)
 コンセプト
社会心理学のための研究法入門
次を目標とする。
・社会心理学の経験的な研究法の理屈と実際を学ぶ
・仮説導出の感覚を養う
・データを実際に扱う感覚を養う
行動科学・社会科学の諸領域の研究法は見かけ以上に類似しているので、この授業で学ぶ事項は行動科学、社会科学の広い範囲で適用可能と思う。
 内容

社会心理学の研究方法を、実習を通して学ぶ。学ぶのは単なるhow to だけでなく、その背後にある理屈である。行動科学(心理学、社会学、・・・)および社会科学の研究法の基礎を。講義を交えて実習する。
 次の事項を扱う。
A.研究法の基礎概念:理論とモデル、仮説検定、推測統計学の論理
B.実験法:実験はどのような理屈で成り立つか。実験状況の体験。社会的認知、実験ゲームなどの領域での実験を実際に試す。
C.データ処理:実際に測定して得たデータを用い、基礎統計量の算出、統計的検定などを試す。
D.心理測定:心理測定に関する理論の講義。よく用いる心理測定の体験。
E.実験装置を作る:PCを用いた実験装置の作成、インターネットを介したゲーム作成。
 テキスト/参考書
テキストは指定しない。が、参考書には以下がある。
A.研究法の基礎概念について
@高根正昭 (1979) 『創造の方法学』、講談社(現代新書).
AG.キング、他 (2004) 『社会科学のリサーチ・デザイン』、真渕勝(監訳)、勁草書房.
Bレイヴ、マーチ (1991) 『社会科学のためのモデル入門』、佐藤嘉倫・大澤定順・都筑一治(訳)、ハーベスト社.
C南風原朝和 (2002) 『心理統計学の基礎』、有斐閣(アルマ).
B.実験法について
D末永俊郎(編) (1987) 『社会心理学研究入門』、東京大学出版会.
C.データ処理について:上記のCの他、次のE
E田畑吉雄 (2004) 『新訂 やさしい統計学』、現代数学社.
D.心理測定について:上記のD
E.実験装置を作る
F北村英哉・坂本正浩(編)(2004)『パーソナル・コンピュータによる心理学実験入門』,ナカニシヤ出版.
 注意事項
実習であるから受講者は課題に応じて作業を行う。必要な知識については実習と平行して講義する。
授業では1つの作業を行うごとにレポートを提出する。成績は提出したレポートの評価点の合計による。
「データ解析実習(統計解析T)、月、1・2〜3・4、後期、高木)」と一緒に履修するとよい。社会心理学を専攻したい者は必ず履修しておくこと。