04/6/1更新
“大久保プロジェクト” 日記
大久保プロジェクトの“毎日”を随時お伝えしていきます。

2004年 5月28日(金)

 大久保プロジェクト2005としては最初のまちあるきに出かけました。今回は神田、大久保領家、五関を中心に回りました。まだまだ大久保には知らない場所、知らないものことがたくさんあります。新しいメンバーも加わって知識や経験にばらつきはありますが、さまざまな視点から大久保を観て新しい発見や再発見もありました。
 
▲ 身形社を見学


2004年 5月13日(木)

大久保プロジェクト2005スタート!
大久保プロジェクト2005の最初の会議を開きました。
最初なので、大久保プロジェクト2004の説明と〈大久保ものがたりWEB〉そしてプロジェクトの進め方について話し合いました。


2004年 5月8日(土)

 〈川辺のタイム・トレイル〉を開催しました。古代の歴史を今に伝える大久保古墳群や、100万都市さいたま市にあって昔ながらの農村の風景を感じさせる荒川の堤外地を歩きました。堤外地には、荒川と共に流れてきた歴史、自然、人の活動がありました。それは、人によっては懐かしい風景であり、人によっては驚きの風景でした。
 堤防を挟んで近くにありながらぜんぜん知らなかった堤外地、そこで感じた多くの思いを大久保公民館に戻ってから意見交換をして共有しました。
▲ 堤外地のあぜ道を歩く参加者


2004年 4月10日(土)

 〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉北まわりコースを開催しました。大久保の大ケヤキ・日枝神社・大泉院ではそれぞれ詳しい方にお願いをし、説明をしていただきました。住宅地に囲まれながらも堂々とした大ケヤキや大泉院を観ると大久保には多くの歴史が刻まれていることが分かります。参加者のみなさんもポイントごとの説明に熱心に耳を傾けていました。「舟和」の工場直売店では、昨日と同じく『埼大ブランド芋ようかん』が大好評で、商品化へ向けて大変な励みになりました。
 大学に戻ってからのパネルディスカッションでは、文字の記録がない時代から現代までの大久保の歴史について話を聞きました。最後には、埼玉大学敷地内で発掘された土器を手にすることができ、知られざる過去に触れることができました。
▲ 大久保から発掘された土器を手に


2004年 4月9日(金)

 〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉南まわりコースを開催しました。晴天に恵まれ、桜区役所・浦和工業団地・(株)舟和本店浦和工場を巡りました。
 大学の近くにありながらほとんど知らなかった工業団地では、世界に発信されている技術を垣間見ることができ、大久保で大学生活を送っていることが誇らしく思えました。また「舟和」の工場直売店で販売された『埼大ブランド芋ようかん』は好評のうちに完売となってしまいました。お買い求めになれなかった方には大変申し訳ありませんでした。今後、大学での販売に向けて活動していますので、販売が始まりましたらぜひお買い求めください。
 昨年できたばかりの桜区、住宅地が多いような印象を受けますが、荒川という自然があり農地もまだまだ残っています。そして、実は工場が多く立地しているんです。パネルディスカッションでは、今の大久保について話を聞きました。
▲ 「舟和」の工場・商品の説明をする松本課長


2004年 4月6日(火)

 〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉で立ち寄る、(株)舟和本店浦和工場に、限定「芋ようかんセット」に用いる“小道具”を運び込みました。
 詳細は追って発表します。乞うご期待!
▲ 「舟和」の松本課長(左から2人目)
と打ち合わせするメンバー

2004年 4月5日(月)

 イベント〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉を4日後に控え、最終確認作業が続きます。当日の段取り、限定「芋ようかんセット」の発注などなど。
 お申し込みの数は、現在のところ両コースあわせて約30名。10日(土)が若干多くなっています。
 研究室での最終調整が続く

2004年 3月20日(土)

 桜もほころび始めた春分の日。さいたま市では、明け方から降り始めた冷たい雨がお昼前には一時雪にかわりました。積雪はほとんどなかったものの、そんな春の雪とともに企画展「大久保ものがたり」はスタートを切りました。

 午前10時すぎにさっそく博物館を訪問。学芸員の野尻さんにごあいさつして、1階の会場をひとめぐりします。これまで展示品が博物館に集まってくる様子を実際に見たり聞いたりしてきましたが、こうして企画展の始まりをまのあたりにすると、そのひとつひとつが“大久保ものがたり”を演出するためのとても重要な道具であることをあらためて知らされます。そして、この展示からどんな新しい情報が、博物館に、私たちの〈大久保ものがたりWEB〉に、そして大久保のまちにもたらされるのか、少しワクワクしてきます。

 さて、この日は大学で「さいだい通りDEおーきなわっ!」と埼大通り商店会が共催する映画会「ぷりてぃ・ウーマン」がおこなわれました。「大久保プロジェクト」は、会場となる大学会館3階にPRパネルを出展。大学周辺にお住まいの方に、私たちの活動をお伝えする絶好の機会となりました。PRの方法もだんだんと板に付いてきた感があります。イベント〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉のお申し込みも、ちらほらと舞い込むようになってきました!
 小雪舞う中、いよいよ企画展開幕
 映画会の場を借りてのPR

2004年 3月17日(水)

 企画展開幕までいよいよあと数日となり、浦和博物館では臨時休館のうえ展示替えがおこなわれています。

 先週までの企画展「ちょっと昔のくらしの道具」の展示が引き払われ、徐々に「大久保ものがたり」へと“変身”していきます。
 写真は、大久保地区の郷土玩具である「五関の張り子人形」を展示する学芸員の野尻さん。
 くわしくは、「学芸員・のじりさん日記」でもどうぞ。
 五関の張り子人形を展示 

2004年 3月15日(月)

 14〜15日、埼玉大学では4月からの新入学生の入学手続き(前期日程)がおこなわれました。
 「大久保プロジェクト」では、この日、4/9・10開催のイベント〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉と、間近に迫った企画展の開幕をPR。

 急なお願いにもかかわらず、ブース設置を快諾していただいた埼玉大学生協の皆様、ありがとうございました。
 
 新入生にPRリーフレットを配布

2004年 3月12日(金)

 昨日に続き「学芸員・のじりさん日記」の取材。
 午後から桜区塚本の民家にて水害予備船の搬出に立ち会い、その後、運送業者さんの車に野尻さんとともに便乗して浦和博物館へと向かいました。
 途中、埼大通りを走って、大学前も通過。
 水害予備船はかつて洪水時の避難に用いたもので、今回の展示物の“目玉”ともいえる史料です。先ほどまで民家の軒先に釣り下がっていたホンモノが、こうして今、ゆかりの地・大久保から、博物館への旅に出ました。
 
 展示品を載せ、埼大前を通過

2004年 3月11日(木)

 大宮区にある「さいたま市立博物館」をはじめ、ほかの博物館等からの資料借用作業が本格的に始まり、いよいよ「学芸員・のじりさん日記」の密着取材も軌道に乗ってきました。
 夕刻、大宮区内の産業道路を走る運搬車(美術品専用車)は、今日一日の“戦果”である埴輪や土器を載せ、一路浦和博物館へと向かいます。
 競輪開催の影響で大宮公園の周辺道路はいくぶん混んでいましたが、博物館には16:40着。ほぼ当初の予定どおりです。
 産業道路を走る運搬車を追跡!

2004年 3月10日(水)

 4月9日(金)・10日(土)に開催するイベント〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉のリーフレット1000部が完成。まず手始めに桜区役所や埼玉県立博物館などのラックに入れていただきました。
 情報を載せていただく「区報さくら」(4月号)の校正も終わり、いよいよわれわれのイベントの詳細が、みなさんの目に触れることになりました。企画展のスタートも10日後に迫り、期待と不安が入り混じりながら緊張感が高まっていきます。
 県立博物館の配布ラックに登場!

2004年 3月9日(火)

 情報収集と写真撮影のため、大久保領家から五関、塚本を歩いて、15:00過ぎに県立浦和北高校の裏手から、堤外に出ました。相変わらずののどかな風景…と思いましたが、どこからともなくサイレンの音が!?
 横堤に上がって眺めたところ、どうやら枯れ草が炎上したらしいことがわかりました。何とか大事には至らず一安心。国土交通省のパトロール車をはじめ、救急車、消防車、警察のバイクと、緊急車両が大集結してしまいました。
 荒川堤外で火災!? 横堤の上から

2004年 2月25日(水)

 25日(水)・26日(木)と、埼玉大学では入学試験(前期日程)がおこなわれました。この日はJR北浦和駅、南与野駅と大学を結ぶバスももちろん増発して対応しているのですが、バスに乗り切れない受験生も多く、埼大通りを歩いて駅へと向かいます。
 バスの運行も遅延し、近隣のみなさまにご迷惑をおかけするのは心苦しい限りですが、年に何度かのこうした機会に「大学のあるまち」ということを再認識していただけるのかな…などと思ってしまいました。
 そして、そんな入試の風景は、春がもうすぐ近くまで来ていることをわれわれに教えてくれます。
 入試で混雑する大学バス停

2004年 2月23日(月)

 4月開催のイベントの概要が固まり、関係各所にご協力のお願いに伺いました。〈大久保を歩こう、大久保を語ろう〉と名づけられたイベントは、“歩く”と“語る”をどちらかだけでなく、セットにしていることが特徴です。
 この日は「舟和」→渡辺製作所(浦和工業団地)→桜区役所コミュニティ課と巡回。おもにゲスト講師の出講依頼や、広報の打ち合わせをおこないました。
 浦和工業団地の「渡辺製作所」にて

2004年 2月13日(金)

 18:00から、おなじみの〈大久保プロジェクト〉全体会。
 学部生による工場調査の中間報告に続き、4月開催のイベントに関する調整などがおこなわれました。
 航空写真から荒川の旧河道をたどる

2004年 1月24日(土)

 教養学部の授業「まちづくり論I」(担当:梶島教授)の一環で、埼玉大学周辺のまちあるきをおこないました。授業の主題は、統計資料からまちの姿を読み取ること。この日は特に大学周辺の工場・事業所に着目しながら歩きました。
 鉄工業・配送業・看板製作業など、いろいろな工場にめぐりあえましたが、なかでも気になったのは自動車やバイク関係の事業所がいたるところに点在していること。それも販売業・修理業・解体業など、業態がさまざまなのです。埼大周辺は、知られざる“自動車のまち”なのか!?
 このへんの詳細は「大久保・工場・物語」に近々アップされます。
 
 バイクショップでの聴き取り

2004年 1月9日(金)

 18:00から、新年になってはじめての〈大久保プロジェクト〉全体会がおこなわれました。

 年末に持ち上がっていた〈大久保ものがたりWEB〉の企画を改良し、ウェブサイトの開設についてGoサインが出ました。プロジェクトの4つの柱(ウェブサイトのコンテンツ=内容)が正式に決まったのもこの日です。
 
 新年明けて初の全体会

2003年 12月9日(火)

 企画展の開催場所となる「さいたま市立浦和博物館」(緑区三室)にプロジェクト始動後はじめて乗り込みました。

 あわただしい年末を控え、プロジェクトの企画立案には散々苦しみながらも熱が入ります。
 
 中央の建物が浦和博物館

2003年 11月21日(金)

 「博物館と地域」・・・このテーマでわれわれに何ができるか。また、そのときに必要なツール(道具)はいったい何なのか。
 プロジェクトの一人ひとりが国内外を問わずこれまでの似た事例を調査して持ち寄ったり、2つのグループにわかれて自由な考えをワークショップ形式で発表しあったり、具体的に大久保地区で何ができるのか考えたり・・・といった打ち合わせと全体会が10月末から11月にかけて続きました。
 
 いろいろな発想のなかから、取り組むべきことの輪郭がぼんやりと見えてきた!?
 
 ポストイットカードを用いて討議

2003年 10月24日(金)

 プロジェクトを進めるにあたり、まずは今回の企画展実現のきっかけともなった『聞き書き大久保ものがたり』(さきたま出版会/2000年)を出版なさった浦和郷土文化会幹事の大熊松男さん(1932年生まれ/桜区大久保領家在住)をゲストにお迎えし、お話しをいただきました。

 「戦前・戦後の変化より、ここ20〜30年のまちの変化のほうが大きい」と、大熊さん。ご年輩の方への聴き取りの成果に自らのご経験をまじえて、主に大久保の戦後史を1時間半以上にわたってお話しいただきました。
 
 大熊松男さん(左)をゲストに迎える




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