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はじめに  

このページは、埼玉大学大学院文化科学研究科の演習科目「文化デザインワークショップ」で平成17年度に行った「秩父プロジェクト」の成果を抜粋したものです。


●なぜ秩父なのか?

 豊かな自然があり、工夫と努力に満ちた農山村や、鮮やかに受け継がれた文化、そして鉱工業も健在であるなど、多彩多様な顔をもつのが秩父です。しかし「豊かさの中の『ぜいたくな』悩み」かもしれませんが、各分野、資源が個別に拡充強化を図り、しかも拮抗した存在であるために、分野・資源間には相乗効果が薄く、秩父地域全体としての強烈なイメージにも乏しいという欠点があります。


●どうして観光?

 この「ぼんやり」を「はんなり」(広辞苑:落ち着いたはなやかさを持つさま。上品に明るいさま)にうつし変えることは出来ないか、という想いが、秩父をフィールドに選ばせました。その後「ある分野だけが突出することは、必ずしも地域社会・環境・産業にとって望ましいことではない」「既にある分野・資源・要素を結び合わせ、秩父にストリーム(流れ)を作り出すことが重要」「それには観光がふさわしい・・・」という討議をへて、平成17年度の秩父プロジェクトのテーマは「観光」となりました。


●構成は?

 報告を構成する六章は、六人の学生それぞれが、地域の中で興味関心を引いたモノ・コト・空間に取り組んだ成果です。いずれも数字だけを手がかりにすることなく、「生きた言葉」に現れた「リアル」「熱い想い」を汲み取り、共有していくことを目指しています。 第一章、二章は、秩父市民・観光業者・行政担当者などの観光に対する意識を取り上げています。第三章から五章では、院生たちが秀でた観光資源であると認める「産業遺構」「札所」「ミューズパーク」についての考察。第六章は現在秩父に来ている観光客の交通ルートについて検討を加えています。
 この年、はじめて秩父をフィールドとしたために、基礎的な情報を得ることに多くの時間を割いたために、研究としての精度を十分にあげることはできませんでしたし、具体的な活動も起こすまでには至っていません。しかし今後少なくとも三年間は、引き続き秩父を学びたいと思っていますので、その成果を長い目で見ていただければ幸いです。
(梶島記)







[ 埼玉大学大学院文化科学研究科文化環境専修 ]

 
教員コミッティー
 三浦敦(文化人類学)
 山本充(地理学)
 山田満(国際協力論)
 梶島邦江(まちづくり論)

アドバイザー
 中村義(NPO法人全国まちづくりサポートセンター)
 坂芳則(埼玉県農林部農山村魅力づくり室
 清水昇(同上)
 竹越功(同上)

ティーチング・アシスタント
 金子勝司(埼玉大学大学院博士後期課程・共栄学園短期大学

















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