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調査報告
第一章
秩父における観光の問題点


杉村洋平
  1.はじめに
2.調査の概要
  3.調査の結果
  4.聞き取り調査の結果に対する考察
  5.まとめと今後の課題



2.調査の概要

2−1.調査の概要

 調査は2005年9月12〜15日に行った現地調査において、秩父市長、秩父市産業経済部観光振興課職員、ちちぶ農協組合長への聞き取り調査、及び、秩父市内において観光産業に携わる住民11人に対する聞き取り調査という形で行った。時間の都合等で十分な結果を得られなかった4名の事例を除き、ここでは観光振興課職員に対する聞き取り調査と、7名の聞き取り調査の事例に関してまとめる。

2−2.聞き取り調査の内容

住民に対する特に以下の点を重点的な質問項目として聞き取り調査を行った。

問1. 秩父地域の特色・売りは何か?
問2. もし秩父地域から観光産業がなくなったとしても、なんとかやっていけるか?
問3. 行政は秩父の観光に関して十分な施策を行っているか?
問4. 今後、秩父地域の観光産業はどのようになってゆくと思うか?

また、 対象者は以下の通り。

B氏、H氏  観光振興課職員(男性) 
A氏 民宿従業員(女性)
B氏 職業秩父市観光振興課職員(男性)
C氏 秩父地域地場産業振興センター物産振興課職員(男性)
D氏 商店街内商店従業員(味噌屋・女性)
E氏 商店街内商店従業員(菓子屋・男性)
F氏 商店街内商店従業員(蕎麦屋・男性)
G氏 西武鉄道西武池袋線 西武秩父駅駅員 (男性)


 この聞き取り調査は現地の人々の意識を聞き出すことを目的としたものであるため、聞き取りにあたっては調査協力者の自発的で自由な回答を引き出すことを心がけた。そのため実際の質問の場面でも上記のような抽象的な聞き方とし、例えば問1では「特色・売り」という言葉に、調査協力者が一般名称、商品名、観光スポット、その他抽象的なものごとなど、自由に連想できるようにすることで本人の広い意識の中から回答を得ることができた。
尚、問1〜4以外にも各調査協力者から様々な話を聞く事ができたが、それらは4−5において論じる。
 また本論では調査協力者に関して仮名(A〜H)を用いる。
 











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