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調査報告
第三章
秩父地域活性化のための産業遺産の活用に関する考察
  -秩父織物とセメント産業-


永井哲也
  1.はじめに
  2.秩父織物
  3.セメント産業
  4.今後の秩父の活性化について ―産業遺産の活用―
5.おわりに

5.おわりに

現在秩父の産業遺産を観光として紹介しているのは、特定非営利活動法人「ちちぶまちづくり工房」のみである。そこが出版した『秩父まちなか散策ハンドブック』の秩父散策小径において「セメントと銘仙コース」として紹介されている。
私はこれまで書いてきたとおり、秩父の産業遺産は観光資源としての可能性を有していると考える。今後秩父市や埼玉県などの行政、秩父太平洋セメント、秩父鉄道、西武鉄道などの秩父経済に大きく関わる企業、また地域のボランティアやNPOなどの市民社会、また我々埼玉大学や産業考古学会などの大学や学術団体が、さらに連携を強化していかなくてはならない。
産業観光の場合、「何を体験し、見たいのか」という個々のニーズへの対応が不可欠だという。観光地が観光客の注文に応じてメニューを調整し、提案するシステムの構築とりかかり、秩父の観光のアピールしていくことが今後の秩父を発展させていくことに重要である。

《参考文献》
秩父市誌編纂委員会編 1962.『秩父市誌』
秩父市誌編纂委員会編 1969.『秩父市誌 続編1』
秩父市誌編纂委員会編 1974.『秩父市誌 続編2』
秩父セメント株式会社 1974.『秩父セメント五十年史』
日本セメント株式会社/社史編纂委員会編 1983.『百年史』
秩父市総務部秘書課 1971.『統計ちちぶし 昭和45年版』
秩父市総務部庶務課統計係/編 1982.『統計ちちぶ 昭和56年度』
秩父市 1984.『統計ちちぶ 昭和59年度』
秩父市総務部庶務課文書統計係/編 1987.『統計ちちぶ 昭和62年版』
秩父市総務部庶務課/編 1990.『統計ちちぶ 平成元年版』
秩父市総務部庶務課/編 1992.『統計ちちぶ 平成4年版』
秩父市総務部庶務課/編 1995.『統計ちちぶ 平成7年版』
秩父市総務部庶務課/編 1999.『統計ちちぶ 平成10年版』
秩父市企画財政部企画課/編 2002『統計ちちぶ 平成14年版』
特定非営利活動法人ちちぶまちづくり工房 2005.『秩父まちなか散策ハンドブック―普段着の観光からまちづくりへ―』
『日本経済新聞』2005年8月22日付夕刊〜9月5日付夕刊

《参考ホームページ》
産業考古学会 http://www.ricoh.co.jp/net-messena/ACADEMIA/JIAS/

 




 








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