埼玉大学教養学部
福岡安則のホームページ
福岡安則への連絡は E-mail: fukuoka@mail.saitama-u.ac.jp
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1988年9月にスタートした「マイノリティ問題研究会」,2011年12月現在,続行中です。
次回以降は,2012年1月8日(日),2月12日(日),3月18日(日),午後1時から,「西片会館」にて。
どなたでも,ご自由に参加できます。
次回研究会のためのニュース & 研究会の記録(New! 2009.11.13)
福岡安則「桜井厚『インタビューの社会学』と部落解放・人権研究所編『部落の21家族』をめぐって」(2002年3月19日)
福岡安則「『虹のメタファー』をめぐって――陳天璽『華人ディアスポラ』を読んで」(2002年4月23日)
福岡安則「同和教育・社会啓発の経験と効果」(1998年4月報告)
福岡安則,「部落問題をめぐるアンビバレントな意識」(1999年4月20日報告用原稿)
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国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」で,できるだけ大勢の方々からの証言集を作成したいと聞き取りを続けているなかで,この本の話者・有村敏春さんと出会いました。
すでに「朝日新聞」西部本社版,2011.11.24で,「玉砕戦 今こそ伝える/サイパンの経験 半生が本に/ハンセン病回復者の有村さん/復員後 差別で生活困窮も」という5段組みの記事で紹介されました。多くのひとに読まれれば,編者としてもうれしく思います。
『生き抜いて サイパン玉砕戦とハンセン病』に,以下の記述間違いと誤植がありました。 @ 71頁および97頁の「POW」は,「PW」が正しい。POWはPrisoner of War(戦争捕虜)の略である。じつは,聞き取りの場面で有村さんはちゃんと「PW」と発音していたのだが,念のために,ウェブでチェックしたところ,「POW=戦争捕虜」と出ていたので,「PW」ではなく「POW」としてしまったものである。しかるに,2011年12月10日放映(21:00〜22:30)のNHKテレビ「真珠湾からの帰還〜軍神と捕虜第一号」を見ていたら,米軍捕虜収容所の日本兵捕虜たちは,胸に大きく「PW」と書かれたシャツを着ていた。編者のミスであった。 A 誤植/177頁 【誤】「ハンセン病問題に関する検証会議」二〇〇三年から調査者としてかかわって以降 【正】「ハンセン病問題に関する検証会議」に二〇〇三年から調査者としてかかわって以降 |
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石田雄先生,原発と差別について語る(「マイノリティ問題研究会」2011.4.17)
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谺 雄二・福岡安則・黒坂愛衣編
『栗生楽泉園入所者証言集』全3巻,A5判,総ページ数1400頁
創土社/2009年8月刊
国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」の入所者50人を中心とした証言集。
わたしたちが療養所の社会化を望んで,共生するようになる。わたしたちは地域につながる。ほんとに,地域社会から孤立することのない生活が実現できるのか。あらたな差別が起こりはしないか。だけど,そのことにおびえていたら共生はできない。どうすればいいのか。――それは,やはり,この証言集をつくることで,読んでもらうことだ。わたしたちがたどってきた百年にわたる強制隔離の生活,そして,1996年の「らい予防法」廃止後も,いまだに社会復帰できないでいるわたしたちの真の姿を理解していただく。それには,この証言集がどうしても必要だ。(楽泉園入園者自治会副会長・谺 雄二)
★ 近隣の図書館等にご推薦ください!!!
★ 個人で購入してくださる方は福岡安則(fukuoka@mail.saitama-u.ac.jp)までご連絡ください。定価5,250円×3冊=15,750円のところ,特価12,000円でお頒けします。
お詫びと訂正 『栗生楽泉園入所者証言集』の中巻に,重大な誤りがありました。ご迷惑をおかけした関係各位に心からお詫びいたします。 2009年10月26日に,入所者の福田清一さんから,「わたしの名前で載っている原稿は,わたしが語ったものではない」との抗議が自治会に寄せられました。たまたま,当日,福岡安則と黒坂愛衣が栗生楽泉園を訪ねていましたので,ただちに,自治会担当の職員に同行してもらって,福田清一さんのもとに謝罪にまいりました。 自治会が厚労省に要求してハンセン病資料館から取り寄せた「検証会議」のときの調査票のコピーと録音テープのうち,「福田清一様分」とのラベルが貼られていて,「長島愛生園から小舟で逃走したことも……」の題名を付けて編集した311頁以降の証言は,じつは,すでに故人となられた山本純刈さんのものだったのですが,いくつもの手違いが重なって,その取り違えに気付くチャンスを逃してしまった次第です。福田清一さんとご家族のみなさま,そして,故・山本純刈さんのおつれあいには,たいへんなご迷惑をおかけしてしまい,心からお詫び申し上げます。 さらに,おなじく中巻の100頁に掲載した「桜井哲夫さん」の写真も,ご本人のものでないことが判明いたしました。重ね重ねの編集ミスをおかしてしまい,お詫びのしようもございません。 善処方としましては,『栗生楽泉園入所者証言集』の配布先とおおかたの講読者はわかっておりますので,早急に,この「お詫びと訂正」の文書をお送りさせていただきます。 このたびは,福田清一さま,故・山本純刈さま,桜井哲夫さま,そして,誤って写真を掲載してしまった入所者の方(この方もすでに故人となられているのですが)をはじめ,多くの関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしたことを,あらためてお詫び申し上げます。 2009年11月9日 編者一同 谺 雄二 福岡安則 黒坂愛衣 |
『栗生楽泉園入所者証言集』正誤表 誤 正 上巻 416頁 一九二号線 → 二九二号線 中巻 2頁(目次)5行目 福田精一 → 山本純刈 中巻 206頁後ろから9行目 園庭工事 → 堰堤工事 中巻 311頁 語り手の氏名 福田精一 → 山本純刈 リード文の1行目 福田精一 → 山本純刈 リード文の末尾に加筆 同年一二月、死去。 中巻 311頁から331頁までの奇数頁のハシラの 語り手氏名 福田精一 → 山本純刈 下巻 26頁 駒鳥学校/駒鳥舎 → 山鳥学校/山鳥舎 |
また,中巻100頁に掲載した写真は,「桜井哲夫さん」とは別のひとの写真でした。お詫びいたします。 |
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黒坂愛衣 著(福岡安則・コメンテーター)
『黒坂愛衣の とちぎ発 〈部落と人権〉のエスノグラフィ』
「Part 1 部落へ飛び込む」(2003年12月)
「Part 2 出会い,ふれあい,語らい」(2003年12月)
「Part 3 個と出会う/部落と出会う」(2004年6月)
創土社
刊(本体価格,各1,800円)
《この3冊の本は,埼玉大学の大学院生の黒坂愛衣さんが,修士2年だった2002年秋より,部落解放同盟栃木県連合会事務局でアルバイト兼フィールドワークとして始めた参与観察の記録です。ぜひ,お読みください。以下に,お読みいただいた方々から寄せられた寸評を紹介させていただきます。》
中学生日記みたいだね。晩酌の肴にちょうどいいよ。 解放同盟栃木県連 戸田眞
新しい言文一致体だね。 社会学者 長谷川公一
ライブ感が伝わってきます。メールの交信記録をまんまフィールドノートにしてしまうという本のつくり方もあるのか,と虚をつかれた思いです。それにしても学生さんの人生に責任を持ってしまう福岡さんの,教師としての細やかでていねいな応対には感嘆しました。ここまでよくやるね。 社会学者 上野千鶴子
いい本がでました。これを読んでもらえば,部落にたいする偏見はなくなるでしょう。それにしても,師弟愛の涙ウルルンルンの本ですね。 解放新聞編集長 笠松明広
読みはじめたらとまらなくなり,翌朝起きられなくて会議に遅刻しました。私はEメールが好きでないのですが,使い方によっては大きな力を発揮することを本書から学びました。 社会学者 井上 俊
福岡さんは,こういう教育実践をしておられるのですか。感動しました。黒坂さんの将来が楽しみです。 社会学者 細谷 ミ
「参与」がなければ成立しない「観察」である。問題点の指摘,批判が明確で,ストレートである。「思ったまま」「感じたまま」の着眼点が,じつに面白い。 日本解放社会学会初代会長 江嶋修作
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2001年2月2日
「人権啓発のターゲット――『人権問題に関する住民意識調査』から」
1999年度に,千葉県内の2つの市と1つの村の住民を対象として実施した意識調査の結果の報告です。
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2001年1月18日
拙著,LIVES
OF YOUNG KOREANS IN JAPAN の書評が,The Japan Times (Jan. 16, 2001) に載っています。Mr. Philip Zitowitz
(
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?fb20010116a2.htm
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2000年12月27日
拙著『聞き取りの技法――〈社会学する〉ことへの招待』のご案内
2000年12月に,『聞き取りの技法――〈社会学する〉ことへの招待』(創土社)を上梓することができましたので,ご案内させていただきます。内容は,埼玉大学教養学部での講義ノートをまとめたものです。
「社会調査法」の講義ノートとしては,日本解放社会学会の『解放社会学研究』9号と10号に発表した「技法としての生活史聞き取り」をおさめました。
「社会学研究法」では,学生たちにテキストの読み方の訓練をしており,4編の講義ノートを収録しました。目玉は,岩波文庫の『経哲草稿』に致命的な誤訳があり,そのため,多くの人がマルクスの疎外の論理を取り違えていることを論証している点だと,自負しています。
「社会学演習・卒論演習」の講義ノートとしては,「こうすれば面白い卒論が書ける」という一文をおさめました。
装丁は,A5判,横組み,195頁です。初版2,000部で,定価が2,000円+税となっています。
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2000年5月15日
拙著 LIVES
OF YOUNG KOREANS IN JAPAN のご案内
みなさま
自分の研究成果を英語の本として出版するのは,予想以上に大変なことでしたが,多くの人のご助力によりやっと出版されましたので,お知らせさせていただきます。
この本は,『在日韓国・朝鮮人――若い世代のアイデンティティ』(中公新書,1993)と『ほんとうの私を求めて――在日二世三世の女性たち』(新幹社,1991)をもとにして,調査の方法論を述べた序文と,私なりの在日コリアン問題への提言を述べた結論を書き加えるかたちで,Dr Tom Gill さん(現在,東京大学社会科学研究所助教授)に訳してもらったものです。
出版社は,オーストラリアのメルボルンに新しく作られたばかりの Trans Pacific Press です。最近まで Kegan
Paul International (London) の Japanese Studies Series の general editor をされていた,ラトローブ大学の杉本良夫教授が,あらたに,Trans Pacific Press の general editor になられ,私の本は,その the Japanese Society Series の第1巻として刊行してくださったものです。
本は,インターネットとクレジットカードを使って入手できます。<http://www.transpacificpress.com/public/home.ehtml>
にアクセスしてください。代金は,ペーパーバックで39.95 Australian dollars(日本円で2,900円ぐらい),ハードカバーで99.95 Australian dollars(日本円で7,100円ぐらい)です。
本の目次などは,ここをクリックすれば見ることができます。
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大学院社会学分野の単位互換制度 (Inter-Graduate School in Sociology)
これは福岡安則が運営協議会の幹事校担当教員として作製しているページです.
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このページは,福岡安則が元・日本社会学社会学評論編集委員として作成・管理していましたが,2002年4月以降,日本社会学会のサイトに移行しました.
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(わたしたちの合宿)8時間くらいのペースにしませんか? 河野 明
これは福岡安則が講義用資料として作製しているページです.
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「『日本解放社会学会』の発足にあたって」(福岡安則 1985)